▽こんな方におすすめ▽
- 敏感肌・アレルギー体質なので、なるべく肌に負担をかけたくない
- ミニマリストなので必要最低限のスキンケアをしたい
- 美肌を手に入れるために多くの化粧品を使っているけれど、思うように効果が出ない
参考文献
- 『正しい知識がわかる 美肌事典』(株式会社高橋書店/監修者:櫻井直樹 執筆:永松麻美)
- 『美容皮膚科医が教える「完全毛穴レス肌」を叶える8つの美肌習慣』(株式会社クロスメディア・パブリッシング/著者:山本周平)
- 『医者が教える 人生が変わる美容大事典』(株式会社KADOKAWA/著者:上原恵理)
- 『何をやってもダメだった肌がよみがえる美肌理論』(現代書林/著者:岩永恵琴)
シンプルなスキンケアで美肌効果を上げるには?
①【保湿して肌をうるおす】必要なのは水分と油分!
シンプルなスキンケアをするには、まず肌をしっかり保湿することが大切です。水分・油分を保つとバリア機能が正常に働くため、さまざまな外的刺激から肌を守れるようになります。
保湿する時に大切なことは、油分の少ないスキンケアアイテムから順番につけること。
なぜなら油分が入ったものを先に塗ると、その後につけた水分をはじいてしまい、必要な成分が肌に入らないからです。
正しい保湿方法は、以下の通りです。
- 化粧水をハンドプレスで肌に浸透させる(セラミド成分が入っていると、さらに保湿力UP!)
- 乳液・クリームなどを用いて、フタをするイメージでつける
保湿力を上げるためには、より多くのスキンケアアイテムを使ったほうがいいと思われている方もいるのではないでしょうか。
しかし、それはかえって逆効果。
肌に負担を与えて本来持っている機能を乱し、結果として肌トラブルを招いてしまうのです。
【意外な事実】スキンケアアイテム成分は表皮にしか届かない!?
以上の内容を踏まえた上で、肌のしくみ&働きを簡単に説明しましょう。
まず1つ目は表皮です。
皮膚の表面にあたり、4つの層(角質層、顆粒層、有棘層、基底層)でつくられています。
そして2つ目が真皮。
コラーゲン・エラスチン繊維などが集まり、肌の弾力・ハリを保つ役割を持っています。
3つ目は皮下組織で、真皮の下にある部分です。皮下組織には脂肪を蓄えたり、エネルギーを代謝したりする働きがあります。
表皮はターンオーバー※を繰り返し、一定の周期で生まれ変わっている角質層でもあります。
※基底層でつくられた細胞が、やがて上部の角質層に到達し、とどまった後にアカとして剥がれること
ターンオーバーの周期は約28日です。しかし年齢を重ねるとその周期は遅くなり、20代以降になると「年齢+10」以上の日数がかかるといわれています。
そのため最近では表皮の奥や、真皮にまで届く成分の研究も積極的に行われているのです。
ですからアンチエイジングのためには、高成分配合の美容液を使うのも効果的だといえるでしょう。
大切なのは肌が持っている機能を働かせた上で、自分に合ったスキンケアアイテムを探すことです。(詳細は最後の章でお話しします)
②【紫外線ケアで肌を守る】日焼け止めのデイリー使いをしよう
保湿をしっかりした後は、シンプルスキンケアの2つ目として紫外線対策をしましょう
意外かもしれませんが、皮膚が老化する原因の大半は紫外線による酸化にあるのです。
紫外線にはUVAとUVBの2種類があります。UBAは照射量が多くて波長が長いため、真皮にまでダメージを与えてしまいます。
UVBはそこまでの悪影響はないものの、表皮の細胞を傷つけ、しみやそばかすを招くことに。
天候や室内外にかかわらず浴びてしまうUBAには特に注意が必要ですので、日焼け止めは日常的に使用するのがおすすめです。
③【肌の汚れを取り、トラブルを防ぐ】ポイントは、やさしい洗顔
シンプルスキンケア3つ目のステップでは、洗顔・クレンジングで肌の汚れを落としましょう。
その際に大切なのは、ぬるめの水を使うようにし、ゴシゴシと洗い過ぎないこと。
皮膚は常に、汗・皮脂を分泌してつくられる皮脂膜(常在菌)によって弱酸性に保たれています。
そのため肌のバリア機能が働き、さまざまなトラブルを回避できるのです。
ですから、その働きを損なわないように、メイク落としや洗顔をするようにしましょう。
常在菌や洗顔方法については、こちらの記事もぜひ参考にしてくださいね。
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シンプルスキンケアに+αするには、まず自分の肌を知ることから!
現在、各メーカーで売られているスキンケアアイテムには、オーガニック製品や高成分配合のものまで、さまざまな種類があります。
美しい肌を手にするために、高額な美容液を使ってケアをしたいという方も多いでしょう。
最近では美容成分の研究も盛んに行われており、優れたエイジングケアができる製品も発売されています。
しかし肌が本来持っている機能を働かせないまま、それを使うのは非常にもったいないことです。
『何をやってもダメだった肌がよみがえる美肌理論』の著者、岩永恵琴さんは、あらゆる人の肌と関わってきて分かったことがあるといいます。
それは「肌は性格や体質と同じように、十人十色であること」。
そのため、まずはシンプルスキンケアで肌をしっかり整えてから、足りないと思う成分をひとつずつ試していくのがベターですよ。
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