この記事では敏感肌でお悩みの方のためにスキンケア方法や症状に合わせた対策などをご紹介します。
参考文献
- 『正しい知識がわかる 美肌事典』(株式会社高橋書店/監修者:櫻井直樹 執筆:永松麻美)
- 『医者が教える 人生が変わる美容大事典』(株式会社KADOKAWA/著者:上原恵理)
化粧品や刺激に反応しやすい敏感肌について
もともと医学的には敏感肌の定義はありません。
しかし近年、自分が敏感肌だと自覚する人が増えたため、新たなカテゴリーに加えられました。
以下の項目のどれかに当てはまる方は、肌が敏感になりやすいのでチェックしてみましょう。
物理的な刺激に反応
人より皮膚が薄い
肌が乾燥しやすい
赤みが出る・ヒリヒリするといった肌症状が出やすい
化学的刺激に反応
アレルギー体質である
洗剤を使うと、かぶれたりしみたりする
紫外線に反応
光アレルギーがある
長時間、外にいるとかゆみや発疹が起こる
肌が敏感な状態になる原因として、バリア機能の低下による乾燥があります。
肌の表皮にある角層という部分では、セラミドを代表とする細胞間脂質が、うるおいを保つための役割を果たしています。
それが少ない状態になると、乾燥やゆらぎを起こしてしまうのです。
特に季節の変わり目には、乾燥やゆらぎが起きやすいといわれています。
その他にホルモンバランスや自律神経の乱れ、化粧品の重ねすぎすぎなども敏感な肌をつくる原因になってしまいます。
敏感肌への対策やスキンケア方法とは?
前章で述べたように肌が乾燥すると敏感な状態になるため、セラミドが配合された化粧品でしっかりと保湿をしましょう。
また化粧品は低刺激のものを使い、アイテム数を必要最低限にすることも大切なポイントです。
シンプルなスキンケア方法については、こちらの記事をぜひ読んでみてくださいね。
この記事では毎日のスキンケアをシンプルにしたいという思いを叶える、最強の美容術をご紹介します。 ▽こんな方におすすめ▽ 敏感肌・アレルギー体質なので、なるべく肌に負担をかけたくない ミニマリストなので必要最低限のスキンケア[…]
ちなみに敏感肌である私がメインで使っている化粧品は「アクセーヌ」というブランドのものです。興味がある方はぜひこちらの記事もご覧ください。
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その他にも敏感肌になった場合は以下の点を心がけるようにしましょう。
- ■炎症作用・鎮静作用のある化粧品を使うようにし、肌温度を上げないようにする
- ■スチームやサウナ、熱いお湯での洗顔を避ける
- ■肌を強くたたいたり、こすったりしない
- ■適度な運動やたっぷり睡眠をとるなど、日ごろからストレスを溜めないようにする
敏感症状:肌荒れについて詳しく解説!
肌荒れは敏感症状の代表格です。
具体的には、
- 肌がカサカサしてかゆくなる
- 日焼けなどでヒリヒリする
- 化粧水がしみる
といった症状が多く現れます。
肌荒れを起こす原因として長引くストレスや食生活の乱れ、胃腸機能の低下、睡眠不足が挙げられます。
その頃の私は仕事のプレッシャーが強かったので、おそらくストレスが原因だったのだと思います。
肌荒れを起こした時の対策
また高成分配合の美容液を使用したり、角質ケア・ピーリングといったケアをしたりといったことも避けるようにしましょう。
症状が落ち着くまでは化粧水のみを使うくらいでもいいかもしれません。
濃いメイクをした後のクレンジングや洗顔も肌に負担を与え、摩擦も強くなるので、なるべく薄いメイクにするといいでしょう。
私のように症状が強く現れた場合は皮膚科での治療をおすすめします。
敏感症状:ニキビについて詳しく解説!
ニキビは「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚疾患です。肌荒れに次いで敏感肌の方が悩みがちな症状として知られています。
ニキビは以下のように進行していきます。
- コメド(面ぽう)・・・古い角質や汚れが皮脂に詰まる
- 白ニキビ・・・毛穴が閉じている状態で、皮脂が固まる
- 黒ニキビ・・・毛穴に空気が触れて酸化する
- 赤ニキビ(丘疹:きゅうしん)・・・皮膚の中でアクネ菌が繁殖し、赤くなり、痛みが生じる
- 黄ニキビ(膿胞:のうほう)・・・ブドウ球菌なども繁殖して化膿する。ニキビ痕や色素沈着になりやすい。
- ニキビ痕(そう痕)・・・ニキビがつぶれ、周囲の組織が痛んで凹凸や色素沈着になる
ニキビには大きく分けて「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」の2種類があり、それぞれ原因が異なります。
「思春期ニキビ」はホルモンバランスの乱れや皮脂の分泌過剰が主な原因です。
それに対し「大人ニキビ」は毛穴詰まりや皮脂の酸化、活性酵素、不規則な生活などから、肌の代謝(ターンオーバー)が不調になることで現れます。
実際に私も、思春期から現在に至るまでニキビに悩まされてきました。
思春期の頃はやはり皮脂の分泌が多い鼻周りにできることが多く、薬で症状を抑えていました。
大人になってから頻度は減ったものの、Uゾーンを中心としてニキビができるように。
若い頃はしっかりと治療していたのですが、最近では、そのうち治るだろうと放置することも多くなっていました。
そのため症状が⑥まで進行し、ニキビ痕による色素沈着ができてしまったのです。
ニキビが出た時の対策
そのためには触ったりかいたりせず、できるだけ摩擦をさけるようにするのがポイント。
症状が進行するようであれば、早めに薬を塗るか、皮膚科に受診しましょう。
その他に、以下のことに気をつけると、より早い改善が見られます。
■油分よりも保湿に焦点を当てたスキンケアをする
■メイクは早めに取る
■十分な睡眠や入浴をして免疫力を上げる
まとめ
敏感肌になる原因は体質や皮膚の特性、ホルモンバランスの乱れなど、人によってさまざまです。ですから、まずは自分の肌状態に合わせたスキンケアをするようにしましょう。
また主な敏感症状には、肌荒れやニキビがあります。
これらの症状が出た場合には、なるべく早めの対応を心がけて肌への負担を減らすことが大切です。